CBDに関する研究が進められていく中で、関連する学術本も多く出版されています。
学術本というとハードルが上がってしまいますが、初心者でも読みやすいものも増えてきています。
そこでこの記事では、CBDの魅力にハマり、これまで数十冊のCBD関連本を読んできた私がおすすめする9つのCBD関連本を紹介していきます。
目次
CBD関連おすすめの本9選
CBDや大麻に関しては、国内外で多くの本が出版されています。CBDの基本的な知識を解説しているものから、最新の実験データを元に書かれたものまで様々です。
その中で私が実際に読んだ書籍について、
- 読みやすさ
- 知識の発展
- 総合的なおすすめ度
上記3つの項目を星「★」5段階で表して紹介していきます。
CBD関連の書籍とはいっても、どのような内容に特化しているのか・どういった情報を得られるのについては、書籍によってそれぞれ異なります。本の説明や実際に読んだ感想にも注目して、自分にあった1冊を見つけてみてください。
日本人のための大麻の教科書 「古くて新しい農作物」の再発見
出典:Amazon
著者 | 大麻博物館 |
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出版社 | イースト・プレス |
発売日 | 2021/5/16 |
ページ数 | 256ページ |
一般社団法人大麻博物館が、2021年5月に出版した最新の大麻関連書籍です。「日本・大麻」をテーマにしたこの本は、日本と大麻草との歴史を分かりやすく解説しているだけでなく、日本臨床カンナビノイド学会理事長や精神科医などの寄稿が盛り込まれるなど、充実した内容となっています。
今後の日本におけるカンナビノイドの可能性や、国内での医療利用の行方などの最新内容もわかりやすく解説されています。近年大ブームを巻き起こしている「鬼滅の刃」にも触れるなど、楽しく読み進めることができる1冊です。
実際に読んだ感想
- 日本と大麻がどのように歩んできたのかが詳しくわかった
- 大麻取締法やこれからの日本での医療利用など、海外の書籍ではわからない内容が書かれていたのが良かった
- CBDに特化した本というよりも、大麻草の内容がメイン
CBDのすべて:健康とウェルビーイングのための医療大麻ガイド
出典:Amazon
著者 | Eileen Konieczny, Lauren Wilson |
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出版社 | 晶文社 |
発売日 | 2019/12/17 |
ページ数 | 328ページ |
まさにタイトルの通りCBDのすべてについて網羅した内容の1冊です。CBDや大麻草についての知識が全くないという方でもこれを読めば、大麻草がこれまで世界でどのように扱われてきたのかといった歴史的背景からアメリカの現在の大麻事情・CBDをはじめとしたカンナビノイドの働きについてなど多くの知識を得ることができます。
「アントラージュ効果」や「エンドカンナビノイド・システム」などCBDに関連するワード一つ一つを丁寧に解説しているので初心者でも読みやすいでしょう。CBD関連の学術書の中でも高い評価を得ており、多くの国で販売されています。
実際に読んだ感想
- とにかく丁寧でわかりやすく、大麻やCBDについて広く知識を得られた
- 内容はアメリカ中心で、日本のことは書かれていない
- CBDの効能や期待される疾患への働きなど、医療面についての項目が充実
カンナビノイドの科学:大麻の医療・福祉・産業への利用
出典:Amazon
著者 | 佐藤 均 (監修)、日本臨床カンナビノイド学会 (編集) |
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出版社 | 築地書館 |
発売日 | 2021/5/1 |
ページ数 | 215ページ |
カンナビノイドの薬理効果や安全性・適応疾患といった内容を、わかりやすく丁寧にまとめた1冊です。基礎的な内容からかなり深い内容まで広く深くカンナビノイドについての知識を得ることができます。
薬学的・専門的な内容も含まれているためサクサクと読み進めるのは難しい部分もありますが、カンナビノイドについて深く学びたいと思っている方には非常に為になる本です。
日本の法律とカンナビノイドの関係性だけでなく、主要各国の大麻事情や事例についても触れており、世界のカンナビノイド事情を詳しく知ることができます。
実際に読んだ感想
- カンナビノイドについての情報量がすごい
- CBDについて詳しくなれるのはもちろん、カンナビノイド全体についての知識が得られる
- 初心者には少し難しいかもしれない
CBDのはじめかた:CBDオイル初心者ガイド
出典:Amazon
著者 | 岩山きみたけ |
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出版社 | Kindle版 (電子書籍) |
発売日 | 2021/5/1 |
ページ数 | 31ページ |
日本CBD研究協会の会長が、電子型で発行した書籍です。ページ数も多くなく、医療の専門的な内容も少ないので、CBDや麻に関して全くの初心者でも抵抗なく読み進めることのできる本です。
CBDとは一体どのようなものなのかといった基本的な部分や、CBDオイルの摂取方法や副作用についてメインに書かれています。
まずはこの本からスタートして、CBDや麻についてさらに興味が沸いたら、次は学術本にステップアップしてみるといったように、CBDへの導入という意味でとても有益な1冊です。
実際に読んだ感想
- CBDのみに特化した内容
- イラスト付きでわかりやすい
- あくまでの初心者向けで、深い情報までは書かれていない
I AM CBD
出典:Amazon
著者 | LABOZERO |
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出版社 | LABOZERO |
発売日 | 2021/5/1 |
ページ数 | 15ページ |
I AM CBDは、日本国内で初めてのCBD専門情報誌として2020年に発行がスタートした雑誌です。年に4回程のペースで発行されるこの雑誌は、CBD情報サイト『LABOZERO(ラボゼロ)』が監修・発行しています。CBD製品の専門店舗などで紙媒体として購入することが可能ですが、kindle版としても購入が可能です。
CBDの基礎知識や専門用語の解説といった、CBD関連書籍に多い内容だけではありません。商品の紹介や販売店の紹介・CBDを使った料理のレシピや世界各国の最新情報・CBD製品メーカーへのインタビューなど、雑誌ならではの楽しめる内容が豊富に掲載されています。
実際に読んだ感想
- 雑誌なので気軽に読める
- 最新のCBD情報を知ることができる
- 基本的な知識からCBD料理のレシピまで内容が幅広く、楽しく知識を得られる
もうやめよう嘘と隠しごと 健康大麻という考え方
出典:Amazon
著者 | 中山康直、長吉秀夫、丸井英弘 |
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出版社 | ヒカルランド |
発売日 | 2020/1/27 |
ページ数 | 144ページ |
日本の司法や行政の仕組みをベースに、なぜ大麻が合法化されていないのかといった日本の大麻のあり方を考えさせられる本です。図や表・実例が多く盛り込まれているのでわかりやすいですが、日本の法関係や政治関係の話も多く、CBDについての知識を深めるための本とではありません。
大麻カルチャーの専門家2名と弁護士によって書かれたこの本では、まず医療大麻の有益性について詳しく知ることができます。その上で、世界の大麻事情と日本の実情がいかにかけ離れているのかといった点にスポットをあてた内容となっています。
実際に読んだ感想
- 日本の大麻事情に特化した、かなり踏み込んだ内容
- 大麻の医療効果のすばらしさを全面的にプッシュ
- CBDや大麻についての初歩的な知識がないと少し難しいかもしれない
The Essential Guide to CBD
出典:Amazon
著者 | by the experts at Project CBD |
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出版社 | Trusted Media Brands |
発売日 | 2021/03/23 |
ページ数 | 256ページ |
医療用マリファナの科学、動き、業界を取材してきたジャーナリストによって2009年に設立された、Project CBDというwebサイトが、CBDに関する様々な情報を1冊の本にまとめたのが、このThe Essential Guide to CBDです。
CBDがどのようなものであるか・体内での作用の仕方など、基本的な内容を様々な試験データや医学研究を元に丁寧に解説しています。エビデンスがしっかりと書かれているため、内容の信頼性は高く、正確な知識を得ることができるでしょう。
医師や科学者へのインタビューなども交え、CBDについてのあらゆる疑問を解消することができる、まさにCBDのガイドブックのような内容です。
実際に読んだ感想
- 初心者でもわかりやすい
- CBDに特化した内容
CBDのトリセツ:間違いだらけのCBD
出典:Amazon
著者 | 旅路ゆう |
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出版社 | Kindle版(電子書籍) |
発売日 | 2020/6/26 |
ページ数 | 53ページ |
CBDに関する情報は様々なインターネットサイトに掲載されており、何を読んだらよいのかわからない・ネットサーフィンは苦手という方におすすめです。CBDの基本的な情報について説明した上で、どのようにCBDと向き合っていくべきかを考えさせてくれる内容となっています。
医学的な観点からの専門的な内容は多くなく、CBDというものについて広く様々な知識を得ることができます。難しい専門用語が並ぶ学術本というよりは、文庫本のような感覚で飽きずに読むことができる初心者でも手に取りやすい内容です。
実際に読んだ感想
- ページ数も多くなく、サクッと読める
- CBDに関することを広く浅く知れる
- 国内のCBD関連のニュースや消費者目線でのCBDとの向き合い方などに触れられているのは、他にはなく面白い
GREEN RUSH
出典:Amazon
著者 | 高城剛 |
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出版社 | NEXTRAVELER BOOKS |
発売日 | 2019/5/26 |
ページ数 | 175ページ |
世界の大麻事情について、かなり踏み込んだ内容を紹介している1冊です。大手出版会社を通しては発行できなかったため、筆者が自ら書籍コードを取得して発行したという熱のこもった本となっています。
基本的な大麻やカンナビノイドについての知識をある程度持ち合わせていることを前提に読むことで楽しめる内容となっており、学術本というよりも解説付きの写真集と呼んでもいいくらい目で見て知識を得るような構成です。表やグラフも多く、他のCBD関連本とは違った視点の知識を得ることができます。
実際に読んだ感想
- 写真が多くて読みやすい
- CBDの知識に特化したものではなく、大麻の現状についての内容
- CBDや麻について詳しい筆者でも、わくわくして読めた、他の本にはない唯一無二の存在
まとめ
以上、CBD関連おすすめの本を紹介しました。各書籍の要点をまとめると、
CBDの人気の高まりに合わせて、様々な国で関連書籍が出版されています。日本でも海外の書籍が翻訳されるほか、国内の有識者が出版する本や雑誌などが増えてきています。
今回紹介した9冊は、どれもCBDに関する知識を深める上で非常に有益な本です。
上記のまとめを参考に、自分にあった1冊から読み進めてみてはいかがでしょうか?