【結論】CBDオイルでキマることはない!科学的根拠と実体験レビューで解説します

【結論】CBDオイルでキマることはない!科学的根拠と実体験レビューで解説します

「キマる」とは、向精神性の薬物を摂取して、強い多幸感と共に酩酊状態になること。

CBDが人間の体内において、キマる働きはしないということが科学的に証明されています。

それでもCBDはキマるという口コミやレビューもあり、
「CBDを使うとキマるのか?」
「CBDはどのような働きをするのか?」
など気になっている方も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、大麻の成分であるCBDを使ってキマることがあるのかを、科学的視点から考察していきます。

また私が実際にCBDオイル・リキッドを使った体験談も交えて「CBDとキマり」の関係性について分かりやすく徹底解説します。

【結論】CBDでキマることはない

まず結論ですが、CBDでキマることはありません。CBDの恩恵として人々が一番多くあげるのが「CBDを摂取してもハイにならない」という点です。

CBDの持つ薬理効果とは、神経を興奮させて元気になったように錯覚するといったような働き方ではなく、身体自体を健康的にするために作用し、心と身体を元気にしてくれるという働き方であることが確認されています。

2017年11月の会議で、WHO薬物依存に関する専門家委員会(ECDD)は、カンナビジオール(CBD)は濫用の可能性がなく、心身に害を及ぼすものではないと結論付けました。
参考資料:WHO cannabidiol

CBDを摂取しても精神運動または心理的機能を変えないことを示唆している。
1日に1500㎎のCBDを長期間摂取した場合でも、忍容性は良好であった。
CBDの1,500mg/日までの慢性使用および高用量は、ヒトにおいて十分に許容されていると伝えられる。
参考資料:Safety and side effects of cannabidiol 著:Mateus Machado Bergamaschi

このように、CBDがキマることのない安全性の高い物質であることは世界的にも認められています。

キマるとは

「キマる」とは、向精神性の薬物を摂取して、強い多幸感と共に酩酊状態になること。

トリップする・ラリる・トランス状態・飛ぶなどとも表現されるこれらの言葉は、大麻を使用したときの状態を指して使います。他にも覚せい剤や違法ドラック・合成ハーブなど、いわゆる違法薬物と言われるドラッグ類を摂取している状態を表すときにも使われます。

心身の状態
  • 心拍数があがる
  • 血圧の上昇
  • 陶酔感
  • 躁病にも似た気分の高揚
  • 多幸感
  • 知覚機能、思考過程、情動に異常が現れる
  • 人格変容
  • 興奮
  • 幻覚
  • 妄想

向精神薬には、脳の神経細胞を著しく興奮もしくは抑制させる働きがあるので、脳内では中枢神経系が麻痺して脳の神経回路が正常に働くことができなくなります。さまざまな意識障害や、幻覚・妄想、記憶力の低下などを引き起こします。その他にも痙攣が生じたり、脳溢血を起こす恐れもあります。

また、薬物は脳を強制的に刺激してドーパミンを出すように命令します。脳内の快楽物質が大量に放出されることによる過剰な多幸感も特徴です。

キマるために必要な働き

「中枢神経をマヒさせる働き」「脳内の快楽物質を異常放出させる働き」この2つがキマるためには必要となります。大麻をはじめ、現在日本国内で違法薬物として取り締まりの対象となっている物質の多くはこの2つの条件いずれかに該当します。

違法薬物の名称 体内での働き
覚せい剤、コカイン、LSD 中枢神経を興奮させる・ドーパミンの放出促進
大麻、ヘロイン、アヘン 中枢神経を抑制させる・ドーパミンの放出促進

キマるという状態を作りだすこれらの働きをする成分は、依存性が高いのが特徴です。薬物の摂取で得られた快感は、「この快感をまた味わいたい」「どうしても欲しいという」欲求を発生させ、再度の薬物を要求します。
参考資料:公益社団法人 麻薬・覚せい剤乱用防止センター

CBDではキマらないワケ

CBDと同じ大麻の成分である「THC(テトラヒドロカンナビノール)」はキマるための働きがあります。大麻の摂取でキマることができるのは、このTHCが含まれているからです。

体内に取り込まれたTHCは、CB1という受容体に直接強く作用します。CB1は脳内に多く分布しており、THCがこれらの受容体に強く作用することで、中枢神経は麻痺し、キマった状態が引き起こされます。

一方でCBDはCB1に直接作用することができません。内因性カンナビノイドの働きを活性化させて間接的に作用することはできても、THCのように直接CB1受容体と結びついて強い影響を与えることができない構造となっています。

そのため、CBDには身体をキマった状態に持っていくことができないのです。
参考資料:大麻成分の中枢効果 有用性と危険性

CBDでキマると言われる理由

CBDが人間の体内において、キマる働きはしないということが科学的に証明されているものの、それでもCBDはキマるという口コミやレビューは多く存在します。

「合法的にキマることができる商品ですよ」という触れこみで販売するためのサクラである可能性も考えられますが、その数は非常に多いので、本当にCBDでキマってしまうのではないか?と不安に思う方も多いでしょう。

そこで、CBDを摂取してキマったと感じる理由を以下にまとめました。

THCが含まれていた

まず一番に考えられるのは、「THCが含まれていたためキマる感覚があった」というものです。

大麻を摂取するとキマるのはこのTHCの働きによるものです。そのため、THCを含む製品の輸入・販売・所持は、大麻取締法で規制されています。しかし、中には微量のTHCを含んだCBD製品が国内でも流通しているケースが多々報告されていて、政府は検査体制などを強化しています。

THCには精神活性作用があり、少量の摂取でもその効果が現れます。時間や空間の感覚が変容したり、多幸感を感じる・陶酔感・めまい・弛緩などが主な作用として挙げられます。

CBD製品だと思って摂取していたものに、THCが含まれていたため、本当にキマってしまったというケースは少なくありません。
参考資料:厚生労働省 | 大麻成分THCを含有する製品について

他の成分と一緒に摂取した

CBD製品を、「別のものと一緒に摂取したことでキマるような感覚が起きた」という可能性も考えられます。

CBD自体にはキマる作用はありませんので、もし仮にこの方法でキマったような感覚があったのであれば、それはCBDによる働きではなく「別のもの」による作用であると考えられます。

ここでいう「別のもの」とは、アルコールやハーブ類であることが多いでしょう。

アルコールによる酩酊感やそれに伴う多幸感・ハイになる感覚・向精神作用があるとされるハーブ類による陶酔感や鎮静感 。これらをCBDと一緒に摂取したことにより、CBDの効果のように感じることもありますが、これらはアルコールやハーブによるものでCBDが原因ではありません。

アルコールやハーブ類について、以下の記事で詳しく紹介しています。

合法な大麻代用品4つを紹介!マリファナに似ている代用品を厳選

プラセボ効果(Placebo effect)

プラシーボ効果とも呼ばれるこの現象により、CBD製品でキマったような感覚が起きることがあります。

「プラセボ効果」は別名「偽薬効果」とも呼ばれいます。有効成分が入っていない偽薬を服用し、得られる効果のこと。簡単に言うと、気持ちの問題で効果があるように感じてしまうことを意味します。

この効果は、生体が本来有する自然治癒傾向、自然変動をベースに、患者さんの暗示効果や期待効果、治療環境などの諸要因の影響により生じる結果の総和と理解されています。
参考資料:プラセボ効果 日本ジェネリック製薬協会(GE薬協)

CBDは大麻から抽出された成分であることから、キマると思っている方も多いでしょう。プラセボ効果は薬を飲む人の心理状態に大きく影響します。キマると信じてCBD製品を摂取することで、本当にキマったような感覚に陥ることがあるのです。

CBDがもたらす精神作用

キマることがないということで、「CBDには精神作用がない」と思う人が多いのですが、実はこれは正しくありません。

アメリカの神経学者・医学科学者であり、カンナビノイド研究の先駆者とも呼ばれるEthan Russo博士は、論文で以下のように述べています。

CBDが抗不安・総合失調症・依存症・鬱病に対して明らかな薬理作用をもたらすことを考えると、CBDには「向精神作用はない」「精神活性作用がない」というのは的確な表現ではない。
意識は変化させないものの、精神には影響を及ぼすことができる優れた物質である。
参考資料:Even High Doses of Oral Cannabidol Do Not Cause THC-Like Effects in Humans

「脳の中枢神経を刺激して脳を覚醒させ、体調や精神に変化を及ぼすこと」がキマるというのに対して、「不安や興奮を鎮めるなど、身体を自然な状態に戻すサポートをすること」を精神作用と呼びます。

CBDには、キマるような精神に過度な刺激を与える効果はなく、認知機能にも影響は与えません。恒常性を機序のベースとして精神に作用するので、身体作用を麻痺させるようなことは起こらないものの、それでいて心身の様々な症状改善に役立つことができるのです。

そこでCBDが持つ、精神作用について詳しくみていきましょう。

抗うつ・抗不安

CBDの精神作用:抗うつ・抗不安
  • CBDがセロトニン5HT1A受容体と統合し、セロトニンの再取り込みを阻害。
  • 脳内のセロトニンの利用率を増加させ、不安感を軽減・気分を高揚させる。
このようにCBDには身体が使えるセロトニンの量を自然に増やす作用があります。これは、鬱病に対して処方されることの多いSSRI系の薬剤(レクサブロやデプロメール)と同じ作用です。

セロトニンとは、脳内神経伝達物質の一つであり、感情や気分のコントロールを司っています。別名「幸せホルモン」とも呼ばれ、心のバランスを整え精神を安定させる効果があります。

CBDを摂取することにより脳内のセロトニン利用率が上がることで、抗うつ・抗不安の効果を得ることができるというメカニズムです。
参考資料:厚生労働省 | e-ヘルスネット セロトニン

ストレス軽減

CBDの精神作用:ストレス軽減
  • 人間の体内にはECS(エンドカンナビノイド・システム)というネットワークシステムがあり、「食欲・睡眠・気分」といった多くの身体機能の恒常性を維持するためのバランスを取る働きを担っている
  • CBDをはじめとした植物性カンナビノイドは、体内でECSの働きをサポートし活性化させることができる

どのようにリラックスし食べ、眠り、忘れ、身体を守るのかという信号を伝える「ECS」は、生命の基本的なプロセスにとって必要不可欠であると考えられています。そんなECSの働きの一つとして、外部からの肉体的・感情艇・心理的なストレスを受けたときに体内のバランスを取り戻すというものがあります。

人間はストレスを感じると、大脳皮質前頭前野の支配力が弱まります。これにより、普段は抑え込んでいる衝動の抑制が効かなくなり、暴飲暴食・浪費・攻撃的な態度などが引き起こされるとされています。

そのようなときにCBDを摂取しECSの活動が活性化されることで、前頭前野の持つ高度な精神機能を取り戻してくれるという仕組みです。

参考書籍:Cannabinoids 著:Vincenzo Di Marzo
参考資料:東邦大学 ストレスと脳

リラックス

CBDの精神作用:ストレス軽減
  • 人間の体内では、脂肪酸を元にアナンダミドと呼ばれる内因性カンナビノイドが生成される
  • アナンダミドには、オレイン酸アミドおよびアデノシンとともに働いてヒスタミンの放出を阻害する働きがある
  • CBDはアナンダミドと同様に体内で作用することができる

まず、CBDには体内で作られるアナンダミドと同じ受容体に作用できます。そのため、アナンダミドが眠気を引き起こすことができるのと同じ機序で、CBDも眠気を引き起こすことができます。

通常脳内には、行動や思考などを活性化し覚醒を上げる神経伝達物質であるヒスタミンが放出されています。このヒスタミンの放出が、アナンダミドにより抑制されることで覚せい状態がなくなり、精神がリラックス状態になり眠気がきます。

このようなメカニズムで、CBDを摂取することでリラックスできる・精神が安定する・安らかな気持ちになるといった効果が出ます。
参考書籍:Healing with CBD 著:Eileen Konieczny

実際にCBDを使ってみた

私は片頭痛もちで、市販の頭痛薬を多用しすぎて胃を痛めてしまった過去もあるほどでした。

知人に紹介されたCBDオイルがとても身体に合っているようで、ここ1年ほどは薬ではなくCBDオイルに助けてもらっています。

このように、CBDを始めたきっかけは「健康・鎮痛作用」でしたので、使用しているオイルは濃度の低いものでした。

その後、近年はCBDを大麻のように楽しんで摂取する人が増えているということを知り、精神作用も期待して高濃度リキッドを試してみました。

実体験に基づくリアルな感想を参考にしてみてください。

低濃度オイル/アイソレート

私が頭痛改善の為に使っていたのは、濃度5%前後のアイソレートCBDオイルです。

アイソレートなので、CBD以外のカンナビノイドは含まれていません。CBDのもつ鎮痛効果と抗炎症効果を期待しての購入でしたので、アイソレートを選びました。あとは値段です。フルスペクトラムと比べて、アイソレートの方が気軽に手を出しやすかったので選んだという節もあります。

結果、頭痛は大幅に改善されました。私の場合、本格的に痛くなる前に「ちょっと痛みがきてるな」と思うタイミングがあるのですが、その時点ですぐにCBDオイルを数滴舌の裏に垂らして摂取します。

すると気づいたら違和感も収まり、その後激しい痛みが襲ってくることもありません。

体調としては、マイナスになりそうなときに摂取することでマイナスになることが防がれたというだけで、決してエナジードリンクのように元気が湧いてくるということはありません。反対に、リラックスして眠くなるということもありませんでした。

それでも、市販薬を多用しすぎて胃を痛めてしまった私にとっては、嬉しい期待以上の効き目です。

高濃度リキッド/フルスペクトラム

今回は痛み止めではなく、精神作用を目的としているので、濃度40%のフルスペクトラムCBDのリキッドを購入しました。より気分を味わうために、フレーバー付きのものではなく無香料のネイチャー仕様のものを選んでみました。

結果、キマることはありませんでしたが、心地よい眠気を感じて心がリラックスモードになっていくのを強く感じました。

目がさえて興奮する感覚や、楽しくてしょうがないような多幸感といったものは全くありません。

暖かい日がさしこんでいる部屋でお昼寝をしようとゴロゴロしているときのような、まったりとした気持ちになることができました。

その夜はすぐに眠ってしまい朝まで熟睡することができたので、翌日はとても頭がスッキリとしていました。

結論

CBDでキマることはないが、明らかに精神作用を感じた。

これが私が実際にCBDを体験したあとの結論です。高濃度のフルスペクトラムCBDを摂取しても、知覚機能や思考に異常をきたすことはありませんでしたし、行動や情動が激しくなることも全くありませんでした。

キマってハイになることはなかったものの、CBDを吸う前と吸った後では気分が全く変わります。良い意味で心の緊張が取れてリラックスできました。

これからは、日中の片頭痛予防にはこれまで通りの低濃度アイソレートオイルを使用しつつ、夕方以降のリラックスタイムに高濃度フルスペクトラムリキッドといったように使い分けて楽しもうと思います。

まとめ

CBDは脳の中枢神経を麻痺させる効果はなく、間接的な作用に留まるので、キマることはありません。

キマることはないものの、身体の恒常性を保つというメカニズムによる精神作用がある点がポイントです。

高濃度かつフルスペクトラムCBDを選ぶことで、精神作用を実感しやすくなるでしょう。上手に使い分けて、CBDライフを楽しんでみてください。

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